分断深まる世界、「平和の祭典」異例の幕開け ミラノ冬季パラ

2026/03/07 10:16 

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 第14回冬季パラリンピックのミラノ・コルティナ大会が6日(日本時間7日)、開幕した。1976年にスウェーデン・エーンヒェルツビークであった第1回大会から半世紀の節目となる。ロシアによるウクライナ侵攻直後に開かれた2022年の北京大会に続き、今回も直前に米国とイスラエルがイランを攻撃。世界各地で分断が深まる中、「平和の祭典」は異例の幕開けとなった。

 国際パラリンピック委員会(IPC)は、開会式直前にイラン選手団の不参加を発表。中東での紛争により安全な渡航が困難になったためとしている。

 開会式は6日午後8時、ベローナにある古代ローマの円形闘技場で始まった。ウクライナへの侵攻を続けるロシアと同盟国ベラルーシは国を代表しての出場が認められ、国旗を掲げて入場した。ミラノ五輪ではウクライナへの侵攻を支持しない「個人の中立選手」としての参加だった。

 一方、両国の参加に反発したウクライナの国内パラリンピック委員会(NPC)が開会式のボイコットを表明し、欧州各国に同調の動きが広がった。IPCによると、チェコ、エストニア、フィンランド、ラトビア、リトアニア、ポーランドの6カ国も「政治的理由」で開会式を欠席した。

 日本は23番目に登場した。オリンピックに続き広域開催となり、選手の調整のため参加を見合わせる国もあり、入場行進したのは約半数の国にとどまった。

 大会は15日まで10日間の日程で、6競技79種目が実施される。IPCによると、史上最多の55の国と地域から600人以上の選手が参加を予定している。

 日本は海外開催で最多の選手44人(男子34人、女性10人)がアルペンスキー、ノルディックスキー距離など6競技で表彰台を目指す。【ベローナ遠藤龍、下河辺果歩】

毎日新聞

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