トランプ氏、全世界対象の追加関税を15%に引き上げ表明 1日で翻意

2026/02/22 03:38 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 トランプ米大統領は21日、全ての国・地域を対象に発動する追加関税について、10%から15%に引き上げると表明した。自身のソーシャルメディアで明らかにした。米連邦最高裁が20日に「相互関税」などを違法とする判決を出したことを受け、代替措置として追加関税を課すと発表していたが、わずか1日で税率を見直した。

 トランプ氏は投稿で、最高裁の判決を「稚拙で極めて反米的な決定」と改めて非難したうえで、「徹底的かつ詳細で完全な検討」の結果として、関税を引き上げる考えを示した。「多くの国々は数十年にわたって米国を『搾取』してきた」とも主張した。詳細は不明だが、即時発動すると記している。

 トランプ氏は20日、10%の追加関税を米東部時間24日午前0時1分(日本時間24日午後2時1分)に発動する大統領令に署名したばかり。投稿では、15%への関税引き上げは「即時発動する」と記したが、詳細は明らかにしていない。

 追加関税は通商法122条に基づく措置。この条項では、「大規模かつ深刻な」国際収支の赤字などに対処するため、大統領が15%を上限に関税を課すことができると規定している。今回の引き上げで関税率は上限に達することになる。連邦議会の承認がない場合、関税は最長150日間(約5カ月)に限られる。

 トランプ氏は「今後数カ月以内に新たな法的な許容範囲内で関税を決定し、発動する」とも投稿した。通商法301条に基づく関税発動に向けた事前調査を開始する意向も示しており、この条項に沿った関税に移行していく考えを示唆したとみられる。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

国際

国際一覧>

注目の情報