韓国・尹前大統領に無期懲役判決 戒厳令巡り 検察は死刑求刑

2026/02/19 16:03 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 韓国の「非常戒厳」宣布を巡り、内乱首謀罪に問われた前大統領の尹錫悦(ユン・ソンニョル)被告(65)に対してソウル中央地裁は19日、無期懲役を言い渡した。特別検察は「憲政史上、前例のない重大な憲法秩序の破壊だ」と死刑を求刑していた。

 特別検察は、尹被告による「非常戒厳」が憲法の定める「戦時やこれに準ずる国家非常事態」との要件を満たしていない上、戒厳令の解除要求決議を阻止するため国会に軍を投入したと指摘していた。一方、尹被告側は「軍隊の投入規模は短時間かつ限定的で、国会の機能を停止させ、憲法秩序を乱す意図はなかった」と訴えていたが、中央地裁はこの主張を受け入れなかった。

 内乱罪は「憲法秩序を乱す目的で暴動を起こした場合」などに適用される。内乱首謀罪の法定刑は死刑、無期懲役または無期禁錮。

 内乱首謀罪を巡っては全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が、軍が民主化運動を弾圧し多数の市民が死傷した光州事件(1980年)などでの責任を問われ、96年に1審で死刑判決を受けた。最終的に無期懲役が確定し、その後、特赦で釈放された。【ソウル日下部元美】

毎日新聞

国際

国際一覧>

注目の情報