バングラデシュ、政権崩壊後初の総選挙 混乱収拾と政治刷新が争点に
バングラデシュで12日、総選挙(定数350)が実施された。学生デモの激化で強権的なハシナ政権が崩壊してから初の国政選挙となる。新政権が混乱を収束させ、政治の刷新を実現できるかが焦点だ。
即日開票され、13日にも大勢が判明する見通し。ハシナ政権下で主要野党だったバングラデシュ民族主義党(BNP)の優勢が伝えられ、イスラム主義政党のイスラム協会(JI)が追う展開となっている。
地元メディアによると、BNPのタリク・ラーマン党首は投票後、「政権を樹立した場合、法と秩序の改善を優先する」と強調した。ラーマン氏は1991年にバングラデシュで初めて女性首相となったカレダ・ジア元首相の長男。昨年12月に亡命先の英国から17年ぶりに帰国した。
総選挙と同時に国民投票も実施され、首相の任期制限や現在の1院制から2院制への移行など、改革案の是非も問われた。
ハシナ政権下では、選挙での不正行為がたびたび指摘され、多くの人たちが関心を失っていたという。この日、初めて投票に臨んだという学校講師のマミナルさん(27)は「自由で公正な雰囲気を感じ、とてもワクワクした。次の政権には国民目線の政治を期待している」と語った。
事前の世論調査では、ハシナ首相を辞任に追い込んだデモを主導した学生らが結成した国民市民党(NCP)は、支持が伸び悩んでいる。ハシナ氏が率いたアワミ連盟(AL)は選挙参加を禁止された。【ダッカ松本紫帆】
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