ネタニヤフ首相が恩赦請求 汚職事件で公判中、大統領「真摯に検討」

2025/11/30 22:08 

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 汚職の罪などで起訴され公判中のイスラエルのネタニヤフ首相が、ヘルツォグ大統領に恩赦を請求した。大統領府が30日発表した。イスラエルでは大統領に恩赦の権限があるが、法務省に諮問する必要があり、実際に認められるかは不透明だ。

 ネタニヤフ氏は恩赦により「イスラエルのために全エネルギーを注ぐことができる」と主張。「国民の分断を修復し、緊張緩和へと道を開く」と指摘した。大統領府は「真摯(しんし)に検討する」とした。恩赦が行われれば国民の大きな反発は必至で、野党は恩赦を拒否するように求めている。

 トランプ米大統領は11月、ヘルツォグ氏にネタニヤフ氏の恩赦を求める書簡を送っている。「戦時下で決断力のある首相として、イスラエルを平和の時代へと導いているネタニヤフ氏に完全な恩赦を与えるよう要求する」としていた。

 トランプ氏はガザの停戦をてこに中東和平に取り組むため、パートナーであるネタニヤフ氏の政権基盤安定を重視している。またネタニヤフ氏はパレスチナ自治区ガザ地区の戦闘を長引かせることで、自らの裁判を遅らせようとしてきたとみられている。

 ネタニヤフ氏は、イスラエル最大手の通信会社に便宜を図った見返りに、同社傘下のニュースサイトで好意的な報道をさせたなどとして、収賄、背任、詐欺の罪で2019年11月に起訴され、公判が続いている。【エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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