トランプ氏、ワシントン玄関口に「凱旋門」構想 足跡残す一環か

2025/10/18 14:39 

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 トランプ米大統領が南部バージニア州から首都ワシントンに入る玄関口に「凱旋(がいせん)門」を建設することを検討している。2026年の建国250年を記念する事業の一環という。トランプ氏は2期目の就任以降、積極的にホワイトハウス内を「トランプ色」に改造している。「凱旋門」構想も、自身の足跡を残そうという動きの一つとみられる。

 構想は、ホワイトハウスで15日に開いた夕食会で明らかにした。会合は、ホワイトハウス内にボールルーム(大広間)を建設するための資金調達の一環。トランプ氏は巨額の寄付を約束した大企業トップらを前に演説した際、ボールルームに触れたうえで「次に、別の構造物をお見せする。アーチだ」とし、パリの凱旋門のような模型を掲げて「本当に美しいものになる。素晴らしいものになる」などと語った。

 場所は、観光名所であるリンカーン記念堂からアーリントン記念橋でポトマック川を渡った場所にある芝生のロータリーになっている空間という。ただし、模型には大中小の三つの大きさのものがあり、詳細や建設費用などについては触れなかった。

 もともと「不動産王」として数々の開発事業を手がけてきたことで知られるトランプ氏は、ホワイトハウスの内装や構造などを「自分仕様」にしようと変更を加えている。

 大統領執務室内は金の装飾や金の額縁、置物などで飾り、記者会見やイベントなどを開いてきた庭「ローズガーデン」は石造りのパティオに改築した。私費で巨大な国旗掲揚台を設置したほか、建設費用が約2億ドル(約300億円)と見込まれるボールルームを自身や有志による寄付で建設する。【ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

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