ドイツなど欧州各地でドローンの目撃相次ぐ 空港や軍事基地上空も
ドイツなど欧州各地で所属不明の無人航空機(ドローン)の目撃が相次いでいる。独南部ミュンヘンでは空港が2日連続で発着を一時停止したほか、軍事基地などの重要施設でもドローンが目撃された。
一連のドローンの中には、施設の形状や大きさを記録する偵察活動をしているものがあるとみられる。正体は不明だが、ウクライナ侵攻を巡り対立するロシアの関与を疑う声も出ている。
ミュンヘン空港で2日夜、敷地内で複数のドローンが確認され、安全への配慮で一時発着を見合わせ17便が欠航した。翌3日の夜にも再びドローン2機が滑走路で目撃され、4日朝にかけ46便が出発できなくなった。空港では、足止めされた乗客のため毛布や食料が配られたという。
ドローンの飛来は空港だけではない。独大衆紙ビルトによると、ドローンはミュンヘン空港で確認される約1時間前、約10キロ離れたエルディング空軍基地でも目撃されていた。さらにドイツでは、9月下旬にも北部の軍需会社の上空や海軍司令部上空を旋回するドローンが目撃された。中には幅8メートルにも及ぶ大型ドローンもあった。
ドイツ以外の重要施設でも同様の事案は相次いでいる。ベルギー東部エルセンボルンの軍基地では3日未明、監視設備の点検中に15機のドローンが発見された。9月にコペンハーゲンの空港でドローンの侵入事案があったデンマークでも、9月26日に中部カルップなど2カ所の空軍基地でドローンが確認された。
ドローンの空港などへの侵入は以前から起きており、ロシアの関与を懸念する声もある。ベルギーのフランケン国防相は3日、「ドローンはハイブリッド戦争でよく使われる例だ。ロシアの長年にわたる常とう手段だ」との見解を述べた。ただロシア側はドローンによる欧州侵入を一貫して否定している。
9月にポーランドなどでロシアのドローンが領空侵犯して以降、欧州では特に警戒感が高まっている。欧州連合(EU)は1日、防御網の構築といった対策強化で一致。ドイツのドブリント内相は3日、ドローン防衛に連邦軍が関与できるよう法改正を進める方針を示した。
ただ現状では、ドローンはレーダーで探知するのが難しく、対策には時間がかかりそうだ。ドブリント氏は「我々はドローンの脅威と対策の競争の中にある」と強調した。【ベルリン五十嵐朋子】
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