トランプ氏、民主党系の都市を「軍の訓練場として活用すべきだ」

2025/10/01 10:49 

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 トランプ米大統領は9月30日、南部バージニア州の海兵隊クアンティコ基地に数百人の米軍幹部を集めて開かれた会合で、国内の犯罪対策に米軍を積極的に活用する考えを示した。不法移民を念頭に「内部から侵略を受けている」と主張し、「内部での戦争が(米軍の役割の)多くを占めるだろう」と語った。

 演説でトランプ氏は、1月の政権発足後、米軍は海外での軍事介入ではなく「本土防衛こそが最優先だという根本的な原則を取り戻した」と強調。犯罪対策を名目に8月にワシントンへ州兵を派遣して以降、首都の治安状況が改善したと訴えた。

 さらに、中西部シカゴや東部ニューヨーク、西部のロサンゼルスとサンフランシスコなど、民主党の首長がいる都市名を列挙し、「急進的な民主党左派が危険な場所にしてしまった」と一方的に主張。これらの都市に軍隊を派遣し、「軍の訓練場として活用すべきだ」とも述べた。

 会合を主催したヘグセス国防長官は、世界各地に展開する将官以上の指揮官らを招集。バイデン前政権で推進されたDEI(多様性、公平性、包摂性)施策の見直しを強調し、「長い間、間違った理由であまりに多くのリーダーを昇進させてきた」と主張した。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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