外務省「ホームタウン」事業見直しへ 名称変更や事業廃止の可能性も

2025/09/16 16:58 

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 国際協力機構(JICA)が千葉県木更津市など国内4市をアフリカ4カ国の「ホームタウン」に認定したことを巡り、交流サイト(SNS)で誤情報が広がり4市などに批判が殺到した問題で、外務省が事業の見直しを検討していることが分かった。事業自体の廃止や事業名称変更の可能性もある。近く4市側の意向も踏まえ、今後の対応を判断する。

 事業は国際交流が目的だが、SNSでは「移民が大量にやってくる」などとの誤情報が拡散された。外務省は繰り返し否定しているが、4市には今も苦情が寄せられ、役所内に「移民反対」との落書きをされる被害もあった。

 岩屋毅外相は16日の記者会見で「今後の事業の在り方についてはできるだけ速やかに結論を得るべきだ。現場の自治体に迷惑がかかっており、誠心誠意対応しなければならない」と述べた。

 認定された市の担当者は取材に「ふるさとを意味するホームタウンという事業の名称が誤解を広げたので、改称は必要だ。事業そのものも継続できるか政府と協議したい」と話した。【田所柳子】

毎日新聞

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