金正恩氏、断交中のマレーシア首相と握手 訪中で「偶然」会う

2025/09/05 17:34 

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 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が3日、訪問先の中国・北京でマレーシアのアンワル首相と握手し、あいさつした。北朝鮮とマレーシアは2021年に断交している。マレーシア国営のベルナマ通信が4日、伝えた。

 金氏は今回、初めて多国間首脳外交の場に出席した。敵対する韓国の禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長ともあいさつを交わしており、礼を失する対応を避けた可能性がある。

 両首脳は北京で3日に開かれた「抗日戦勝80年」の記念行事に出席するため訪中。ベルナマ通信によると、アンワル氏は「偶然、金正恩氏と会い、握手をしてあいさつする時間があった」と述べた。

 マレーシアでは17年に金氏の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が暗殺され、その後、両国関係は悪化。北朝鮮は、米国の要請を受けたマレーシア当局が資金洗浄容疑で拘束した北朝鮮人を米国側に引き渡したことを理由として、断交した。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

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