習氏、新たな「世界統治」構想掲げる プーチン氏は支持
中国の習近平国家主席は1日、「上海協力機構(SCO)」の首脳会議で、SCOが加盟国や関係国の拡大により「世界最大の地域機構」に成長したと述べ、「国際的な影響力とカリスマ性は日増しに強まっている」と強調。また、米欧主導の国際秩序に代わる「より公正なグローバルガバナンス(世界統治)」構想を提案した。首脳らは、内政干渉への反対などを記した共同声明「天津宣言」に署名し、会議は同日閉幕した。
習氏は、グローバルサウス(新興・途上国)などに高関税を発動し、国連や自由貿易体制を軽視するトランプ米政権を念頭に「冷戦思考や陣営間の対立、いじめ行為に反対する」と表明。国連中心のシステムを守り、世界貿易機関(WTO)を中核とする多国間貿易体制を維持していく考えを明らかにした。
また、習氏は新しい「世界統治」構想によって、自国のルールを他国に押しつけることを避け、「より公正で公平な国際体制」をつくると訴えた。
一方、会議に参加したロシアのプーチン大統領は、習氏のこうした提案を支持する意向を表明。「時代遅れとなった米欧中心の仕組みに比べ、(SCOや習氏の提案は)最大限に幅広い国々の利益を考慮し、真にバランスのとれたものになるだろう」と主張し、新たな国際秩序の形成について習氏に歩調を合わせた。
中国国営新華社通信などによると、首脳会議では2035年までのSCOの開発戦略を採択し、第二次世界大戦の勝利と国連創設80年を記念する声明を発表したほか、ラオスを新たに対話パートナー国とすることも決めた。
会議は8月31日に中国・天津で開幕。関係国以外も含め計20人以上の首脳や国際機関トップが集まった。習氏は複数の首脳と会談したほか、31日夜にはプーチン氏とも最近の米露首脳会談の結果などを話し合い、9月1日もプーチン氏やインドのモディ首相と同時に面会した。【天津・畠山哲郎、モスクワ山衛守剛】
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