トランプ氏訪中「実現するだろう」 米政権発足後、初の米中外相会談

2025/07/11 20:13 

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 東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議出席のためマレーシアを訪問中のルビオ米国務長官と中国の王毅外相兼共産党政治局員は11日、クアラルンプールで会談した。両氏の会談は、2025年1月に第2次トランプ米政権が発足して以降初めて。

 会談は日本時間の午後4時過ぎから1時間ほど続いた。ルビオ氏は終了後、記者団の取材に応じ、「非常に生産的で、前向きな会談だった。米中が定期的な関与と意思疎通を持つことが重要だ」と強調した。

 トランプ大統領と中国の習近平国家主席は6月5日に電話で協議し、今後相互訪問することで一致している。トランプ氏の中国訪問について、ルビオ氏は「適切な日程を見つけるよう取り組んでいる。両首脳が望んでいるので必ず実現するだろう」と語った。

 外相会談の詳細はまだ明らかになっていないが、米国の高関税政策や、東・南シナ海や台湾周辺での中国の威圧的な軍事活動などについて協議した可能性がある。中国外務省によると、王氏は会談で「客観的かつ理性的な態度で中国を見て、対中政策を策定する」ことなどを求めた。

 米国務省は、両外相は互いの相違点を管理しつつ、協力できる可能性がある分野を見つけていくことで合意したと発表した。【クアラルンプール畠山哲郎、ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

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