駐米ウクライナ大使、後任はウメロフ国防相か ゼレンスキー氏が検討

2025/07/11 09:14 

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 ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、交代案が浮上していたマルカロワ駐米大使について、後任にウメロフ国防相の指名を検討していると明らかにした。必要となる軍事支援に詳しく、これまでに米国などと関係を築いた実績が評価されたとみられる。

 ゼレンスキー氏はイタリア・ローマでの記者会見で、マルカロワ氏を交代させる方針を認めた。後任について「武器(供与)を通じてウクライナを強くできる人物が必要だ」と述べ、ウメロフ氏の起用が「私の案の一つだ」と述べた。

 ウメロフ氏は2023年9月、汚職疑惑で更迭されたレズニコフ氏の後任として国防相に就任した。5月と6月にあったロシアとの直接協議ではウクライナ側交渉団を率いた。

 マルカロワ氏はバイデン前政権と密接に協力した印象が強い。ゼレンスキー氏は4日にあったトランプ米大統領との電話協議で、防空支援を訴えるかたわら、マルカロワ氏の交代を提案したと報じられていた。

【ベルリン五十嵐朋子】

毎日新聞

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