米露外相会談 「率直な意見交換」 ウクライナやイラン情勢協議
ルビオ米国務長官とロシアのラブロフ外相が10日、マレーシアの首都クアラルンプールで開かれている東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の会議に合わせて会談した。ウクライナ情勢について協議し、露外務省は会談後、「紛争の平和的解決に向けた相互の意思を確認した」と発表した。
露外務省によると、協議ではイランやシリア情勢、米露間の経済協力などについても話し合った。有益で率直な意見交換が行われたと強調し「外交政策部門の間での建設的な対話は継続される」としている。
一方、ロイター通信によると、ルビオ氏も会談後、率直で重要な協議だったと述べた。ロシア側が柔軟な態度を示さないことにトランプ米大統領が失望していると訴えたといい「紛争をどう終わらせるかに向けた展望を示す必要がある」と語った。
ラブロフ氏とルビオ氏の直接会談は、サウジアラビアの首都リヤドで2月に米露代表団の協議が開かれて以来、2回目。両外相は電話協議でもウクライナ情勢や米露関係の正常化について協議を続けてきた。
米露首脳は3日に電話協議したが、トランプ氏は「全く進展がなかった」と語り「数多くのでたらめを聞かされている」などとプーチン露大統領に対するいらだちをあらわにしている。早期停戦を求めるトランプ氏に対し、プーチン氏は紛争に至った「根本原因の排除」を目指すと述べ、従来の主張を繰り返した。
またAP通信によると、米国は一時的に停止していたウクライナに対する一部の兵器供給を再開した。トランプ氏は防空システム「パトリオット」の追加供与も検討しており、ロシアに対する圧力を強めている。【モスクワ山衛守剛】
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