トランプ氏の目玉法案をマスク氏が再び批判 審議巡り駆け引き激化
米連邦議会上院でトランプ大統領肝煎りの大型減税を含む法案の審議が進む中、いったん法案への批判をトーンダウンさせていた米実業家イーロン・マスク氏が「国に甚大な損害を与える」と再び反対論を強めている。一方、法案に反対した共和党のトム・ティリス上院議員は、トランプ氏から2026年上院選の党予備選で「刺客」を立てると脅された後に不出馬の意向を表明。大詰めを迎えた上院での審議を巡って、駆け引きが激化している。
上院では6月28日に審議を進めるための採決があり、51対49で可決された。共和党からティリス氏を含む2人が反対に回ったが、最終的な法案可決に向けて前進した。
マスク氏は28日の採決前にX(ツイッター)への投稿で「上院の最新の法案は、米国で何百万もの雇用を壊す。『過去の産業』に補助を与える一方、『将来の産業』に深刻な打撃を与える。共和党にとって政治的な自殺になる」と批判。法案を推進するトランプ氏との違いが鮮明になった。
マスク氏は5月末に政権を離脱した後、法案への批判を強め、トランプ氏との関係が急速に悪化。その後「行き過ぎがあった」と認め、対立は沈静化していたが、法案成立が現実味を帯びてきた段階で再び溝が浮き彫りになった形だ。
一方、トランプ氏は法案に慎重な姿勢を見せる共和党議員の説得を試みている。だが、ティリス氏は、低所得者向け公的医療保険「メディケイド」の削減に懸念を示し、6月28日の採決でも審議を進めるのに反対した。
トランプ氏は自身のソーシャルメディアへの投稿で「スタンドプレーだ」と批判。26年の上院選の党予備選で、ティリス氏の対抗馬候補となる数人と近く面談するとしていた。【金寿英(ワシントン)、飯田憲】
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