インドのモディ首相とカナダのカーニー首相は１７日、主要７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）が開催されたカナダ西部カナナスキスで会談した。両国はインドからの分離独立運動に関わるシーク教徒がカナダで殺害された事件を巡り、対立が続いていたが、関係改善を図ることで一致した。

　カナダでは２０２３年、シーク教徒が射殺され、カナダ政府はインド政府関係者の関与を指摘。インド側は猛反発し、両国は互いの外交官を追放するなど対立が深まっていた。

　インド政府によると、両首脳は、双方の関係安定に向けて「建設的な措置」を取ることで合意。外交官を早期に派遣するほか、閣僚レベルでの対話再開も進める。

　インドのモディ首相はＸ（ツイッター）で「素晴らしい会談を行った。インドとカナダの友好関係に弾みをつけるため、緊密に協力する」と投稿した。【ニューデリー松本紫帆】