石破首相、G7で「インド太平洋の安定」訴え 万博外交の成果もPR

2025/06/17 17:36 

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 石破茂首相はカナダ西部カナナスキスで16日(日本時間17日)に開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)の会合で、中国や北朝鮮を念頭に「インド太平洋情勢は国際社会の平和、安定、繁栄に大きな影響を与える。G7がより一層この地域に関与することが重要だ」と訴えた。

 首相はウクライナを侵攻するロシアと北朝鮮の軍事協力の拡大も念頭に、「大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分」との考えを示した。就任後、2度にわたる東南アジア歴訪や、アジア各国の要人が訪れた大阪・関西万博外交の成果も披露した。

 トランプ米大統領が途中帰国するなどサミットは異例の展開となっている。外務省関係者は「従来のサミットでは、日本における中国の脅威と、欧州におけるロシアの脅威を米国を含めて共有する側面が大きかった」と指摘するが、今回、インド太平洋問題への注目度は高いとは言えない状況にある。【田所柳子】

毎日新聞

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