韓国大統領選、投票始まる 3年ぶりに進歩系が政権奪還するかに注目

2025/06/03 09:59 

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 韓国大統領選の投票が3日、約1万4300カ所の投票所で始まった。投票は午後8時まで行われる。即日開票され、深夜から4日未明にかけて大勢が判明する見通し。5月下旬の世論調査では進歩系の野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)・前代表(61)が首位を走っており、約3年ぶりに進歩系が政権を奪還するかが注目される。

 事前投票率は34・74%で、2022年の前回大統領選の36・93%から微減した。前回の最終投票率は77・1%だった。

 今回は、昨年12月に戒厳令を宣布した保守系の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が罷免されたことに伴う選挙だ。世論の6~7割は戒厳令を否定的に見ている。選挙戦で、李氏は保守勢力を「内乱勢力」と糾弾し、支持の結集を呼びかけた。

 一方、保守系の与党「国民の力」が擁立した金文洙(キム・ムンス)・前雇用労働相(73)は逆風の中での戦いだった。保守一本化のために保守系野党の国会議員、李俊錫(イ・ジュンソク)氏(40)に辞退を求めたが、李俊錫氏は応じなかった。

 「韓国ギャラップ」がメディアの依頼を受けて5月25~26日に実施した世論調査では、各候補の支持率は李在明氏49%▽金氏36%▽李俊錫氏9%――だった。【ソウル日下部元美】

毎日新聞

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