イスラエル主導のガザ援助機関、食料配給開始 住民殺到で警告射撃も
イスラエル軍は27日、パレスチナ自治区ガザ地区で、援助機関「ガザ人道財団」(GHF)が運営する食料の配給拠点2カ所が運営を開始したと発表した。ただ、深刻な食料危機に陥る中で住民が殺到し、イスラエル軍が警告射撃を行うなど、現場は一時混乱状態となった。
GHFは、ガザのイスラム組織ハマスに支援物資が流れるのを防ぐとして、イスラエルが主導し、米国の支援で新設された組織だ。イスラエルメディアは、GHFが26日に支援物資の配給を開始したと報じた。
AP通信によると、住民が殺到した南部ラファの配給拠点では、イスラエル軍による銃撃音が鳴り響き、ヘリコプターからの射撃もあった。少なくとも3人が負傷した。
イスラエル軍は警告射撃は認めたが、ヘリからの射撃は否定した。GHFはこれまでに46万2000食を配給したと発表した。
GHFはまずは4カ所の配給拠点で運営する方針だ。しかし、初期段階では、ガザ住民の6割の120万人分の食料しかまかなえないという。GHFは供給力を増やすとしているが、国連などは「移動が困難な人に支援が行き届かない」などと批判している。
GHFを巡っては、トップのジェイク・ウッド事務局長が25日、突然辞任を発表した。ウッド氏は「人道性や独立性などの原則を守りながら、計画を実行するのが不可能なことは明らかだ」と訴えた。
イスラエル軍は27日もガザ地区を攻撃した。ガザ保健当局はこの日、過去24時間以内に79人が死亡したと明らかにした。2023年10月の戦闘開始以来のガザ側の死者は、5万4000人を超えた。【エルサレム松岡大地】
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