トランプ氏、対シリア制裁を近く解除の方針 暫定大統領と初の面会へ
トランプ米大統領は13日、訪問中のサウジアラビアの首都リヤドで演説し、アサド前政権時代のシリアに科した制裁を近く解除する方針を示した。トランプ氏は「シリアに偉大になるチャンスを与えるため」と説明した。
ホワイトハウスによると、トランプ氏は14日にシリアのシャラア暫定大統領と「(会って)あいさつすることに同意した」という。形式など詳細については明らかにしていない。昨年12月にアサド政権が崩壊して以降、両国の首脳が会うのは初めてとなる。
シリアでは2011年からアサド政権と反体制派の内戦が続いていたが、昨年12月に反体制派「ハヤト・タハリール・シャム」(HTS)が政権を打倒し、率いていたシャラア氏が暫定大統領となって新政権を樹立した。HTSは国際テロ組織アルカイダ系組織が前身で、米国などから「テロ組織」に指定されている。ただし、シャラア氏は女性や少数派の人権を尊重し、包括的な政府を樹立する方針を強調してきた。
トランプ氏は演説で「私の政権は既に、10年以上ぶりに米国とシリアの正常な関係を回復するための第一歩を踏み出した」と説明。ルビオ国務長官が今週末にトルコで、シリアのシェイバニ外相と会談すると発表した。
そして、演説に先立ちサウジの事実上の最高権力者ムハンマド皇太子と会談した際にシリア情勢を話し合い、トルコのエルドアン大統領からも電話で「要請」を受けていたと明かしたうえで、シリアに対する制裁を解除する方針を示した。
米ニュースサイト「アクシオス」によると、サウジとトルコはシャラア政権を支持する立場で、米国に首脳同士の会談実現を呼びかけていたという。
国営シリア・アラブ通信によると、シェイバニ外相は13日、トランプ氏が制裁解除を表明したことについて「シリア国民にとっては将来の安定や真の復興に向けた重要な転換点だ」と歓迎する声明を出した。
一方、シリアの隣国イスラエルは暫定政権を危険視しており、シリア領内への空爆を繰り返している。米国と暫定政権の関係が深まれば、イスラエルも難しい対応を迫られることになるとみられる。【リヤド西田進一郎、カイロ金子淳】
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