メルケル氏、メルツ氏の「恥辱」見届けて議場去る 党内闘争で確執
ドイツのメルケル元首相は6日、出身政党であるキリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首の首相指名選挙を観覧するため、連邦議会を訪れた。両者は長年ライバル関係にある。メルケル氏は要人向け観覧席で見守っていたが、1回目で選出確実とみられていたメルツ氏が「不選出」になると、2回目を待たずに議場を後にした。
独DPA通信などによると、メルケル氏の広報担当者は、メルケル氏が去ったのは「時間的な理由」と説明した。メルツ氏が2回目の投票で無事選出された後、メルケル氏は携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)で「心からのお祝い」を伝えたという。
メルケル氏は2005~21年に長期政権を率い、その後政界を引退した。メルツ氏とは同じCDU所属だったが、2人は長く確執があったことで知られる。メルツ氏は00年代初頭にメルケル氏との党内での権力闘争に敗れ、一度政界を去ったこともある。
2月の総選挙でCDUと姉妹政党との統一会派が勝利。首相候補だったメルツ氏が念願の首相の座を手にするのが確実視されていたが、1回目の首相指名選挙では過半数の支持を得られず、戦後初めて不選出という恥辱を味わった。【ベルリン五十嵐朋子】
-
EU、交渉決裂時に1000億ユーロ規模の報復措置へ トランプ関税
欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は8日、米国との関税を巡る交渉が不調に終わった場合に新たに講じる予定の総額1000億ユーロ(約16兆円)規模の報…国 際 2時間前 毎日新聞
-
石破首相、オーストラリア首相と電話協議 安全保障での協力確認
石破茂首相は8日、オーストラリアのアルバニージー首相と約15分間電話協議した。アルバニージー氏率いる与党・労働党が3日のオーストラリア総選挙で勝利したことに祝…国 際 3時間前 毎日新聞
-
ローマ教皇選挙、3回目までに決着せず 8日午前も煙突から黒い煙
世界14億人のキリスト教カトリック信徒のトップを決めるローマ教皇選挙(コンクラーベ)は8日、バチカンのシスティーナ礼拝堂で2日目の投票を実施した。選挙権を持つ…国 際 3時間前 毎日新聞
-
インド、パキスタン衝突 死者計40人以上に 双方「戦果」アピール
インド軍による7日のパキスタン領内への攻撃を巡り、パキスタン軍は7日夜、空爆などにより領内で子どもを含む31人が死亡、57人が負傷したと明らかにした。7日はパ…国 際 4時間前 毎日新聞
-
中露首脳が会談 トランプ氏登場で世界が揺れる中、結束強化を確認へ
ロシアのプーチン大統領は8日、モスクワを訪問中の中国の習近平国家主席と会談した。今年1月の第2次トランプ米政権発足の後では、中露で初の対面での首脳会談となった…国 際 7時間前 毎日新聞