トランプ氏「カナダは米国の州でなければ」 総選挙当日に挑発の投稿

2025/04/29 09:20 

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 カナダで下院選の投票が始まった28日、トランプ米大統領は「カナダは(米国の)州でなければ意味がない」などと自身のソーシャルメディアで挑発し、カナダの主要政党の党首は一斉に反発した。

 トランプ氏は投稿で、自身への投票を促すかのように「関税や税金をゼロとする強さと知恵を持った人物を選ぼう」と記した。またカナダが「愛すべき(米国の)51番目の州」となれば「世界最高レベルの軍事力を無料で」享受し、主要産業の規模を「4倍」にできると一方的に主張した。

 カナダ総選挙は関税や併合に言及して揺さぶりをかけるトランプ氏への対応が最大の焦点となっている。与党・自由党を率いるカーニー首相はトランプ氏に直接言及せず「ここはカナダだ。ここで起きることは私たちが決める」とX(ツイッター)に投稿した。

 最大野党・保守党のポワリエーブル党首もXで「トランプ大統領、私たちの選挙に関わらないでほしい」と反発。「決してカナダは51番目の州にはならない」とも記した。【オタワ八田浩輔】

毎日新聞

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