トランプ氏とゼレンスキー氏、ローマ教皇葬儀後の再会談は見送り

2025/04/26 22:14 

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 ウクライナのイエルマーク大統領府長官は26日、ローマ教皇の葬儀に先立ってトランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が会談する様子を捉えた写真を自身の交流サイト(SNS)で公開した。バチカンの建物のホール中央とみられる場所に簡易な椅子が2脚置かれ、ゼレンスキー氏が1対1でトランプ氏に談判する構図になっている。

 ロイター通信によると、両氏はバチカンで営まれたフランシスコ・ローマ教皇の葬儀前に約15分間会談した。葬儀後に改めて会談することでもいったん合意したが、日程調整が難航し、26日の再会談は見送られた。両氏が対面するのは、ウクライナ情勢を巡る口論の末、決裂した2月の首脳会談以来だった。

 トランプ氏は、ロシアのウクライナ侵攻を巡って和平調停を進めている。25日に公開されたタイム誌とのインタビューで、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島が「ロシアに残る」と話すなど「ロシア寄り」との批判もある。だが、25日には自身のソーシャルメディアへの投稿で「この残酷で無分別な戦争を終わらせるのを手助けするためなら、我々はどこにでも出向く」と改めて調停に意欲を示した。

 ロイターによると、ウクライナと欧州各国は、停戦が実現するまで領土交渉をしないよう米国にくぎを刺している。【ベルリン五十嵐朋子】

毎日新聞

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