ローマ教皇の葬儀始まる、広場周辺に信者数十万人 トランプ氏も参列

2025/04/26 17:08 

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 21日に死去したフランシスコ・ローマ教皇の葬儀が26日、バチカンのサンピエトロ広場で営まれた。ローマ教皇庁によると、日本を含む約160の外交団が参列。約50人の国家元首と約10人の君主も列席する見通しだ。広場周辺には「貧者の教会」を掲げて社会的弱者に寄り添った教皇に別れを告げるため、世界各地からキリスト教カトリックの信者ら数十万人が集まった。

 教皇庁によると、ひつぎは従来、糸杉などを使った三重構造になっていたが、教皇の生前の意向を踏まえて、質素な構造・材木に変更された。遺体はローマのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂に埋葬され、墓は27日から一般公開される。後任を決めるコンクラーベ(教皇選挙会議)は5月6~11日の間に始まる見通しだ。

 葬儀には、トランプ米大統領やウクライナのゼレンスキー大統領、教皇の母国アルゼンチンや英仏独、フィリピンなどの政治指導者、ウィリアム英皇太子らが参列。日本からは岩屋毅外相が出席した。

 トランプ、ゼレンスキー両氏は、葬儀に先立って短時間会談。ロシアのウクライナ侵攻を巡る米国の和平調停に関して協議したとみられ、ホワイトハウスは「非常に生産的な議論をした」と説明した。両氏が対面するのは、口論の末、ウクライナ国内の鉱物資源開発に関する協定の交渉が決裂した2月28日以来となった。【ロンドン福永方人、ベルリン五十嵐朋子】

毎日新聞

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