福山雅治、原爆投下直後の長崎が舞台の映画主題歌のプロデュース・ディレクションを担当

2025/04/27 07:00 

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映画『長崎―閃光の影で―』主題歌のプロデュース・ディレクションを担当した福山雅治

 福山雅治が2014年に発表した楽曲を新たにアレンジした「クスノキ ―閃光の影で―ver.(仮)」が、映画『長崎―閃光の影で―』(7月25日より長崎先行公開、8月1日より全国公開)の主題歌に決定した。

【動画】】映画『長崎―閃光の影で―』主題歌入り予告編

 長崎を舞台に、被爆者救護にあたった若き看護学生の少女たちの“青春”を描く本作。長崎出身で被爆3世である松本准平監督から「祖父たちの被爆体験を受け継ぎ平和を次世代に伝えるべく、映画のエンディングを飾る主題歌を福山さんに担当していただきたい」というオファーに、同県出身のアーティストである福山が応えた。

 楽曲「クスノキ」は、爆心地から800メートルの地点で被爆し一時は枯死寸前となりながらも、驚異の生命力で今もなおたくましく生き続ける山王神社(長崎市)の“被爆クスノキ”が題材になっている。

 主題歌として映画に使用される「クスノキ ―閃光の影で―ver.(仮)」は、メインキャストの菊池日菜子、小野花梨、川床明日香が歌唱を担当。福山がプロデュース・ディレクション。使用楽器も明治期に製造され、第一次及び第二次世界大戦の戦火を乗り越えて生き続けるヴィンテージオルガンを用いて、新たにレコーディングが行われた。

 福山は「レコーディングでは、スミ、アツ子、ミサヲとしてそれぞれ当時の役を生きた菊池さん、小野さん、川床さんの3人にしか表現できない『生命の叫び』をレコーディングすることができました。映画の中では多くの命が失われますが、作品の最後に『命の目撃者、魂の代弁者』である彼女たちの歌声が響くことで、『魂は奪われない』というメッセージに昇華されたと感じました」とコメントを寄せている。

 なお、福山は2020年より被爆クスノキの存在を未来へつなぐため、総合プロデューサーとして長崎市と共に「クスノキプロジェクト」を立ち上げ、被爆樹木の保全や苗木の育成、平和学習の支援などを通じて、命の逞しさと平和の尊さを伝える活動にも尽力している。


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