移民を逃がした疑い、FBIが判事を逮捕 トランプ政権が見せしめに
米連邦捜査局(FBI)は25日、不法滞在の疑いがあるメキシコ人男性(30)の逮捕を妨げたとして、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキー郡のハンナ・ドゥガン判事を公務執行妨害などの容疑で逮捕した。トランプ政権は移民の取り締まり強化に協力しない州などへの圧力を強めているが、判事の逮捕は異例だ。
裁判資料などによると、ドゥガン氏は18日、軽犯罪に問われたメキシコ人男性の刑事裁判を担当した。この際、男性の逮捕を狙う移民・税関捜査局(ICE)の捜査員らが裁判所内にいることに気づき、男性を裏口から逃がしたとされる。捜査員らは裁判所敷地外で男性を発見し、逮捕した。
米紙ワシントン・ポストによると、移民当局による裁判所内での身柄拘束を巡っては、被告が出廷しない原因となって裁判進行に支障を来すとして、一部の判事の間で以前から懸念が示されていた。
ドゥガン氏は逮捕後に連邦地裁の尋問に出廷し、弁護人が「逮捕は遺憾で抗議する」と表明した。訴追後に保釈された。
司法省はトランプ大統領の就任翌日の1月21日付の内部文書で、州や自治体などが不法移民対策に協力しない場合には訴追も視野に捜査するよう連邦検察に指示している。
ボンディ司法長官は25日にFOXニュースに出演し、「不法滞在者をかくまえば、誰でも訴追するという強いメッセージを発した」と強調した。ドゥガン氏の逮捕を見せしめに、移民の取り締まり強化に向けて引き締めを図る構えだ。【ワシントン金寿英】
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