ガザは「記者にとって史上最悪の戦争」 死者数最多と米大学が報告

2025/04/03 07:48 

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 イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスの戦闘が始まった2023年10月以降、ガザで少なくとも232人のジャーナリストが死亡した。2度の世界大戦やベトナム戦争などにおける報道関係者の死者全員の合計を上回る人数という。米ブラウン大の「戦争のコスト」プロジェクトが1日発表した報告書で明らかにした。

 この集計は今年3月26日までの時点で、米国の非営利組織「ジャーナリスト保護委員会」(CPJ)と中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」の報道を基にまとめた。

 報告書によれば、2度の世界大戦と朝鮮戦争、ベトナム戦争、旧ユーゴスラビアの内戦、米同時多発テロ(01年)後のアフガニスタン戦争でそれぞれ死亡したジャーナリスト全員の合計を今回のガザが上回った。「記者にとって史上最悪の戦争」と位置づけた。

 ガザで死亡した報道関係者のほとんどがパレスチナ人だ。CPJなどの擁護団体はイスラエル軍がジャーナリストを標的にしている可能性があると非難してきた。ガザ南部では3月24日、朝日新聞の通信員だったジャーナリストのムハンマド・マンスールさん(29)が死亡した。自宅でイスラエル軍のミサイル攻撃を受けたとされる。

 また、報告書ではメディアの産業構造の変化に伴う国際報道網の縮小などが、紛争地域で信頼できる情報が流通しない「ニュースの墓場」を助長しているとも指摘した。【ニューヨーク八田浩輔】

毎日新聞

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