国産AI開発に3873億円支援 ソフトバンク設立の新会社に
「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」は、ソフトバンクが中心となって設立した国産人工知能(AI)を開発する新会社などに、2026年度の開発の委託費として3873億円を支援する。同社が開発を目指すのは、ロボットなどを自律的に動かす「フィジカルAI」の基盤となる技術。NEDOが公募していた支援事業に採択されたという。
赤沢亮正経済産業相が30日、閣議後記者会見で明らかにした。
◇成長戦略の柱「フィジカルAI」
支援が決まった新会社は「Noetra(ノエトラ)」(旧社名・日本AI基盤モデル開発)。ソフトバンクやソニーグループ、NEC、ホンダの4社が中心となって設立した。三菱UFJ銀行と三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクなども出資する。
新会社は7月1日、国立研究開発法人「産業技術総合研究所」と研究開発を始める。
フィジカルAIは、高市早苗首相が重視する成長戦略の柱の一つ。フィジカルAIをさまざまな産業の現場で活用するには、それぞれの現場で目に入る視覚情報や音などを理解することができるAIが必要になる。こうした現場のデータが外部に漏れないように守りながら、将来も安心して活用できるようにするため、政府は国産で開発を進めたい考えだ。
新会社がNEDOの公募に採択されたことで、政府は26年度からの5年間で1兆円規模の支援を予定している。赤沢氏は「世界に先駆けて我が国の強みを生かせるフィジカルAIやロボットのデータ基盤を構築し、成長させていく」と述べた。【佐久間一輝】
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