円下落162円台、39年半ぶりの水準 物価高で家計圧迫懸念も
30日の東京外国為替市場で対ドルの円相場が下落し、一時1ドル=162円台半ばを付けた。1986年12月以来、約39年半ぶりの円安・ドル高水準となった。米連邦準備制度理事会(FRB)の年内利上げ観測を背景に、ドル買い圧力が増している。
円安は輸出企業の利益を押し上げる一方、石油や液化天然ガス(LNG)の輸入コスト増大につながる。広範な物価上昇(インフレ)によって、家計が圧迫される懸念がある。
高市早苗政権の金融緩和志向もあり、市場は日銀の利上げペースが緩やかになるとみており、日米金利差が開いた状態が続くと意識された。円相場は低金利の円を売って高金利のドルを買う動きが広がった。
東京市場では30日午前10時前に心理的な節目の162円台に入ると一気に半ばまで円売りが進んだ。午後5時現在の円相場は前日比43銭円安・ドル高の1ドル=162円25~26銭。
政府・日銀は4月末以降に160円台後半の段階で円買い・ドル売りの為替介入に踏み切り、155円台まで急伸した。ただ、効果は打ち消されており、市場では再介入への警戒感が強まっている。【鴨田玲奈、ワシントン浅川大樹】
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