日銀、政策金利1%に利上げ インフレ警戒 31年ぶり高水準
日銀は16日の金融政策決定会合で、政策金利を1・0%程度に引き上げると決めた。
利上げは2025年12月以来4会合ぶり。中東情勢の影響による経済の悪化リスクよりも、原油高に伴う物価上昇(インフレ)リスクの高まりを重視し、利上げによるインフレ抑制が必要と判断したとみられる。
現行の0・75%程度と同様、1995年9月(当時は公定歩合)以来、約31年ぶりの高水準となる。
植田和男総裁は肝囊胞(かんのうほう)感染症の治療で入院中のため欠席した。同日午後、植田氏の代理として内田真一副総裁が記者会見し、判断の理由や今後の方針などを説明する。
これまで原油輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖が長引き、原油価格は高い水準にある。植田氏は3日の講演で、原油高に起因するインフレが一時的なものにとどまらないという懸念を示し、「経済の下振れリスクを意識しつつも、物価上昇率が大きく上振れしていくリスクが顕在化し、経済に悪影響を及ぼすことをより警戒する必要がある」と発言。利上げに踏み切る公算が大きくなっていた。
企業間では、原油価格上昇分を価格に転嫁する動きが始まっている。日銀が10日発表した5月の企業物価指数は前年同月比6・3%上昇し、4月の5・3%から伸び率が拡大。3年2カ月ぶりの高水準となっている。日銀内では、値上げの動きが消費者物価の上振れにつながると警戒する声が強まっていた。【高田奈実】
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