「日本一短いローカル私鉄」紀州鉄道、事業譲渡の方向性示す

2026/06/05 16:55 

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 和歌山県御坊市内の2・7キロを走る「日本一短いローカル私鉄」の紀州鉄道の存続を巡り、同社の中川源行社長が鉄道事業を他の事業者に譲渡する方向性を示したことが分かった。三浦源吾市長が5日の定例記者会見で明らかにした。市は譲渡が実現しても経営環境は厳しいとして、支援を検討するための調査費を12日開会の6月定例議会に追加提案する方針。

 市によると、3日に市地域公共交通活性化再生協議会の紀州鉄道部会があり、リモートで参加した中川社長が譲渡の方向で進んでいると報告した。交渉相手の事業者名も示したが、市は譲渡が確定していないため具体名は控えるとした。

 一方、市は「運行主体が変わるだけでは抜本的な収支改善に至らないことは明白」(三浦市長)とし、経営努力に加えて公的な支援も必要と判断。「移動手段、また観光・地域資源として市にとってどのような価値や波及効果をもたらしているか」を評価・分析する調査をし、持続可能な運行に向けた支援策を検討するという。

 三浦市長は「調査結果を踏まえ、鉄道の存続が本市にとってどのような意義を持つのかを改めて検証し、市民の理解をいただきながら支援のあり方を検討する」としている。

 紀州鉄道は1両編成で御坊―西御坊の5駅を8分で結ぶ。年間5000万円前後の営業赤字が続いて廃線の可能性も取り沙汰されており、存続に向けて市と同社、国、県、有識者でつくる部会で協議している。【姜弘修】

毎日新聞

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