燃料費高騰で減便 長崎-熊本結ぶ有明フェリー 毎日数百台利用
多比良港(長崎県雲仙市)と長洲港(熊本県長洲町)を結ぶ有明フェリーは今月から、中東情勢に伴う燃料費高騰のため、減便する。燃料費高騰に伴う減便は初めて。有明海自動車航送船組合(雲仙市)の担当者は「今後の見通しが立たないので仕方ない。苦渋の決断だ」と肩を落とす。
組合によると、フェリーは同区間を約45分で結ぶ。トラック輸送や通学、観光などで平日は1日平均最大400台、土日祝は同600台の車が利用している。
フェリーに使う5月分の重油は3月分に比べて約1・6倍に値上がりしたという。繁忙期の5月は通常、往復19便で運航しているが、ゴールデンウイーク(GW)後は4往復減らして運航する。減便することで約600万円の燃料費を抑えることができる。
熊本市の自営業、宇都甲一さん(79)は月2回程度フェリーを利用して同市から雲仙市内に豚肉を輸送する。「燃料費が上がっているので仕方がないが、減便されると待ち時間が増えて仕事に支障が出る」と口にした。
長崎市内の60代の男性は熊本県で開催の社会人野球に出場する次男の応援に利用するといい、「利便性が損なわれる。便数は多いに越したことはない」と話した。
組合によると、利用客が多くなれば臨時便を出す準備はあるといい、担当者は「お客様に迷惑が掛からないよう最大限配慮する。早く燃料価格の高騰が落ち着いてほしい」と話した。
長崎県内では瀬川汽船(西海市)が3~4月、原油不足を背景に一時、減便した。【百田梨花】
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