政府、海外ファンドに牧野フライス買収中止を勧告 安全保障懸念

2026/04/23 12:02 

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 工作機械大手、牧野フライス製作所の買収を計画するアジア系投資ファンドのMBKパートナーズに対して、政府は外為法に基づいて買収を中止するよう勧告を出した。工作機械は武器製造に転用される可能性があり、安全保障上の懸念があると判断したようだ。

 勧告は22日付。外為法に基づく事前審査で中止や勧告が出たのは、2008年に電源開発(Jパワー)株を買い増そうとした英国系ファンドに出して以来、2度目となる。

 牧野フライスの発表によると、同社の工作機械は国内の防衛装備メーカーで広く利用されており、同社が持つ情報と他の情報を組み合わせると、国の安全保障に関わる機微な情報になるおそれがあるという。

 牧野フライスを巡っては、モーター大手のニデックが25年4月に同意なき買収を仕掛けたが、MBKがホワイトナイト(友好的な買収企業)として登場し、完全子会社化する案を発表。牧野フライス側もMBKの提案に賛同していた。

 MBKは5月1日までに勧告を受け入れるか判断する必要があり、拒否した場合、政府は買収の中止命令を出す可能性がある。【成澤隼人】

毎日新聞

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