中国地方、倒産3年連続400件超 中東情勢で景気後退懸念も
東京商工リサーチ(東京)は、中国地方の2025年度の倒産件数が443件だったと発表した。400件を超えたのは3年連続。国際情勢や為替、金利上昇などを背景に景気後退懸念が高まり、経営者と消費者から、戦々恐々と景気動向を見守っている声が聞かれる。【山本尚美】
◇値上げで消費も消極姿勢
全国の倒産件数は1万505件で、2年連続で1万件を上回った。そうした中、中国地方の倒産件数も22年度280件▽23年度413件▽24年度445件と急激に増加。25年度は前年をやや下回ったものの、依然として高水準が続いている。
急激なインフレや中東情勢などを背景に、企業アンケートを元に集計する「景気DI」も悪化している。帝国データバンクがまとめた26年3月の中国地方の景気DIは前月を1・8ポイント下回る41・5と(全国42・9)と2カ月ぶりに悪化した。
景気DIは50以上で景気拡張、50以下で後退局面とされる。同社は「中東情勢の緊迫化を受けた原油高と供給不安が燃料費や原材料コストを押し上げ、すべての業界や地域で景況感が悪化した」と分析。金利上昇が中小零細企業の資金繰りに影響する可能性も指摘した。
経営者からは不安の声が上がっている。広島市西区でカフェを経営する女性は「値上げすると来店数にひびく」とため息。塗装業を営む同市安佐北区の男性は「案件はあっても、ナイロン資材やシンナーなどが入らないという話が出ている。メーカーが小出しにして余計に高騰するのでは」と不安をこぼした。
消費者も生活の防衛に余念がない。スーパーに買い物に来た40代の主婦は「値上げに慣れたつもりでも合計金額にびっくりすることがある」と話し、5月の大型連休は「国内のホテルは高くて手が出ない」と消極的だ。海外在住の家族に仕送りする自営業の60代の男性は「円安は進むし、最近はチケットより燃料サーチャージのほうが高くなることもある。体はきついが、連休も休みなしで営業する」と話した。
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