長期金利、一時2.490% 米国の「封鎖」表明でインフレ懸念
13日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りは一時、前週末終値比0・060%高い2・490%まで上昇(債券価格は下落)した。日本相互証券によると、1997年6月以来約29年ぶりの高水準で、98~99年に金利が急騰した大蔵省(現財務省)の「資金運用部ショック」時の水準(2・440%)を上回った。
米国とイランの戦闘終結に向けた交渉が合意に至らず、米国がイランの港湾を発着する海上輸送の「封鎖」を表明したことで、物価上昇(インフレ)の懸念に伴う国債の売り圧力が強まった。終値利回りは、前週末比0・035%高い2・465%だった。
みずほ証券の丹治倫敦チーフ債券ストラテジストは「原油高がインフレの数字を押し上げる部分がある。簡単には停戦にならないと思うので、今後もある程度金利が高止まりする状況は続く」と分析した。
一方、米東部時間12日のニューヨーク原油先物相場は大幅に反発し、指標となる米国産標準油種(WTI)の先物価格は一時1バレル=105ドル台を付けた。
13日の東京株式市場は日経平均株価(225種)が反落し、前週末比421円34銭安の5万6502円77銭で取引を終えた。
「資金運用部ショック」は、大蔵省が国債の買い入れ停止を表明したことで金融機関の投げ売りが始まり、債券価格が急落。長期金利の指標銘柄である10年物国債の利回りが99年2月に2・440%まで急上昇した。【鴨田玲奈】
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