日経平均急騰、一時2800円高 1カ月ぶりに5.6万円台回復
8日午前の東京株式市場で、日経平均株価(225種)は大幅続伸した。前日終値からの上げ幅は一時、2800円を超え、約1カ月ぶりに節目の5万6000円台を回復した。米国がホルムズ海峡の開放を条件にイランへの攻撃を2週間停止することで合意し、指標となる米国産標準油種(WTI)は一時、1バレル=100ドルを割り込んだ。原油の供給不安が和らぎ、株式市場では幅広い銘柄が買われた。
午前10時現在、前日終値比2553円36銭高の5万5982円92銭。
8日午前の東京外国為替市場は対ドルで円が買われ、一時1ドル=158円台半ばまで円高が進んだ。中東情勢悪化の懸念が後退し、安全資産とされるドルを売る動きが広がった。
停戦合意を受け、8日のニューヨーク原油先物相場は急落し、WTIは1バレル=100ドルを割り込んだ。ホルムズ海峡の安全な通過が可能になるとのイラン側の表明により、原油供給の混乱が改善するとの見方が広がった。
イランのアラグチ外相は8日、X(ツイッター)への投稿で、イラン軍事当局との調整によって、停戦期間中は「安全な通過が可能になる」との認識を示した。WTIは一時、前日終値と比べ約2割下落し、91ドル台を付ける場面もあった。
米イスラエルとイランの戦闘を巡っては、トランプ米大統領がイランの橋や発電所を大規模に攻撃する猶予期限を、米東部時間7日午後8時(日本時間8日午前9時)と設定。イランに譲歩を迫っていた。戦闘激化への懸念で、WTIは7日に一時117ドル台まで上昇した。
ホルムズ海峡は世界の原油の約2割が通過するエネルギー供給の要衝。戦闘開始後はイラン側の攻撃を恐れ、大半の船舶が海峡西側のペルシャ湾で立ち往生する前例のない事態が1カ月以上にわたって継続していた。【高田奈実、鴨田玲奈、ワシントン浅川大樹】
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