10年物国債の表面利率2.4% 1997年7月以来の高水準
財務省は2日、10年物国債の入札で、買い手に支払う利息の割合を示す表面利率を年2・4%に引き上げた。国内債券市場の金利上昇を反映し、1997年7月以来、28年8カ月ぶりの高水準となった。
国債は国が借金をするために発行する債券。10年債は買い手に元本が返済されるまでの期間が10年のもの。利率が市場金利より低いと金融商品としての魅力に欠け、国債の買い手がつきにくくなる。そのため財務省は市場金利の水準を踏まえ、新たに発行する国債の表面利率を原則3カ月ごとに見直している。2026年1~3月は2・1%まで引き上げていた。25年10~12月は1・7%だった。
足元では円安や中東情勢の緊迫化による原油価格高騰で、物価上昇の懸念が広がっている。市場では日銀が早期利上げに踏み切るとの見方が広がり、金利の上昇圧力となっている。2日の国内債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りは一時2・390%まで上昇(債券価格は下落)した。
利率の引き上げにより国債の利払い費は急増し、国の財政悪化につながる。26年度の当初予算案で約13兆円とした利払い費は、満期を迎えた国債の借り換えが進むことで年々増え、29年度には21兆6000億円まで膨らむ見通し。【成澤隼人】
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