Skype、5日でサービス終了 「ほんとにお世話に…」惜しむ声

2025/05/04 23:16 

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 米マイクロソフトのビデオ通話アプリ「スカイプ」が5日、サービスを終了する。インターネットを使った通話ソフトの先駆けで、国外からでも無料で通話できるため人気を集めたが、約20年の歴史に幕を下ろす。X(ツイッター)では「スカイプにはほんとにお世話になった」「さらばスカイプ」などと惜しむ声が広がった。

 スカイプは2003年に創立され、05年にイーベイに買収された後、11年にマイクロソフトが85億ドルを投じて傘下に収めた。マイクロソフトは利用者数を明らかにしていないが、10年の時点で1億7000万人のユーザーがいたとされる。

 国内では、10年にKDDI(au)がスカイプのソフトをスマートフォンに搭載。通信会社が本業とする音声電話サービスをデータ通信を使って置き換えるもので「禁断のアプリ」と呼ばれた。

 新型コロナウイルスの感染が拡大し、緊急事態宣言下にあった20年5月には、史上初めて定例閣議がテレビ会議形式で開かれ、閣僚がそれぞれの担当官庁からスカイプを使って閣議に参加した。

 Xでは「そういやスカイプが明日でサ終かあ」「死ぬなスカイプ」などの投稿や、「海外の同年代の学生との交流が懐かしく思い出されます」「初めてオンライン会議なるものをしたのがスカイプでした」などと海外在住の知人や海外出張中の家族とやりとりした思い出を投稿する人が相次いだ。

 ◇「チームズに無料コミュニケーションツールを統合」

 マイクロソフトはサービス終了の理由について「お客様のニーズにより迅速に対応するために、無料の個人向けコミュニケーションツールをチームズに統合する」と説明している。

 同社によると、スカイプが使えるのは現地時間の5日終了までで、オンラインサービスのため誤差が生じる可能性があるとしている。【椋田佳代】

毎日新聞

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