日銀、金利据え置きを決定 2会合連続の現状維持 政策決定会合

2025/05/01 12:03 

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 日銀は1日の金融政策決定会合で、政策金利を現行の0・5%程度に据え置くことを決めた。1月に利上げを決定して以降、2会合連続の現状維持。

 トランプ米政権による関税強化策が実体経済に与える影響などを見極める必要があると判断し、利上げを見送ったとみられる。

 また、同日公表した「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では、物価が前年度比で2%上昇する「物価安定の目標」の実現時期を後ろにずらした。今年1月に公表した前回リポートでは、2026年度までの見通し期間の後半としていたが、27年度まで先延ばしした。

 また、25年度の国内総生産(GDP)の実質成長率の見通しについても、前回公表の1・1%から0・5%に下方修正した。26年度も同様に1・0%から0・7%に下げた。

 いずれもトランプ米政権による関税政策が日本経済や物価情勢にマイナスの影響を及ぼすと判断したとみられる。【古屋敷尚子】

毎日新聞

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