ソフト4番栗原、サヨナラ満弾は「緊張」と「冷静」のはざまで…

2026/10/15 22:49 

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 ◇○ソフトバンク6―2日本ハム●(15日・みずほペイ)

 「緊張」と「冷静」。前の打者が目前で申告敬遠となり、塁が全て埋まると、打席へ向かうソフトバンクの4番・栗原陵矢の心中は二つの感情のはざまで揺れ動いていた。2―2の九回1死満塁の場面だ。

 今年のクライマックスシリーズ(CS)では、この打席の前までわずか1安打で打点はなし。「打てていないし、なんとか仕事をしたい。どうしようか」。はじめは緊張が上回っていた。

 併殺打や、長打を狙いすぎてミスショットになるのは避けたい。「自分の中で工夫しながらやろうと。いつもより軽打で、というイメージだった」。冷静な対応も、しっかり持ち合わせていた。

 そして、最終的に勝ったのは「冷静」だった。3球目、高めの直球にしなやかなスイングで反応すると、高々と上がった打球はスタンドイン。「人生初」というサヨナラ満塁本塁打で、悠々とダイヤモンドを回る格別の瞬間を味わい、「気持ちいいですね」と、緊張がすっかり解けたような笑顔を見せた。CSでのサヨナラ満塁本塁打は2009年のスレッジ(日本ハム)以来2人目だ。

 ポストシーズンは昨季も経験しているが、本塁打と打点の2冠に輝いた今季は、代えのきかない主軸として臨んでいる。それでも「本当に目の前の1試合に、と思っているので」と栗原。頼りがいのある4番の劇的弾で、チームは日本シリーズ進出に王手をかけた。【牧野大輔】

毎日新聞

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