「飛車角」落ちでも代表つかんだ王子 日本一へ再挑戦 日本選手権

2026/10/02 21:00 

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 ◇社会人野球日本選手権東海予選代表決定戦

 ◇○王子6―3ヤマハ●(2日・ぎふしん長良川球場)

 投打の主力が再びそろった王子に死角はなかった。リードを許しながらも相手に食らいつき逆転勝ちする「らしい」戦い方で無傷の3連勝。3大会連続17回目の代表権を獲得した。

 1点を追う七回、4番・吉岡郁哉が同点打を放った。続く5番・宝島史貴がアーチをかけた。無死二、三塁となったところで外寄りの球を強振し、決勝3ラン。「夏に負けてから毎日、試行錯誤してきた結果が、こうやってチームとして出たことがうれしい」と宝島は控えめに喜んだ。

 今夏の都市対抗は前年王者として単独チームで推薦出場し、連覇を目指したが、準々決勝で敗退。「補強選手がいない中、力のなさを痛感した」と宝島は振り返る。その悔しさを力に変えようとミーティングでも後輩たちに思いを伝え、自身も打撃を見つめ直した。

 今予選の序盤は、愛知・名古屋アジア大会と重なり、日本代表に選ばれたエースの樋口新と主軸の柴崎聖人が不在となった。

 だが、湯浅貴博監督は対策を講じていた。この日、先発した水崎康平や遊撃手の岡部飛雄馬といった新人を積極的に起用することで底上げを図った。

 結果的に樋口と柴崎は準決勝でチームに合流したが、樋口は休養を優先。柴崎も代打のみの起用にとどめたが、しっかりと代表権をつかみとった。

 湯浅監督が「『飛車角抜き』とも言われるが、誰がいなくてもちゃんと回るのが強い組織」と目指した姿に近づいてきた王子。今夏はたどりつけなかった日本一の座に、単独チームで争う日本選手権で再挑戦する。【高橋広之】

毎日新聞

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