流れ作る殊勲打放ち「やり切った」 仙台東・加藤鼓哲選手

2026/07/17 18:03 

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 第108回全国高校野球選手権宮城大会は17日、利府町中央公園野球場など2球場で2回戦4試合があり、前年準優勝の東北学院榴ケ岡や仙台城南など16強が出そろった。東北学院と対戦した仙台東は1―9と七回コールドで敗れたが、二回に意地の1点を奪うなど最後まで諦めない戦いを見せた。【岩田優希】

 霧雨煙る宮城県の石巻市民球場。シード校の東北学院を相手に初回から大量失点する苦しい展開でも、仙台東の背番号「7」・加藤鼓哲選手は冷静に戦い抜いた。

 二回までに9点を失ったが「まだ序盤。自分たちには後半で巻き返す力がある」と前向きだった。二回2死一塁で迎えた打席。「1点ずつ返していく」とバットを握った。

 一塁走者が盗塁に成功し得点機に。冷静に球を見極め2ボール後の3球目。高めの直球を思い切り振り抜くと打球は中堅手の頭上を超えた。二塁走者が生還し、チーム唯一となる得点をもぎ取った。自身も二塁まで駆け抜けた。「まだまだ。次の打者が打ってくれるはず」と一喜一憂しないようにしていたが、控えめながらもガッツポーズが出た。

 この一打がチームを鼓舞した。三回以降は相手打線に得点を許さなかった。ベンチからは「攻めていこう!」などと大きな声も出るようになった。「良い流れを作れたと思う」と殊勲打を誇る。

 五回で交代し、チームは七回コールド負けで終わったが、みんなで最後まで粘り強く戦い抜いた。この試合で10年続けた野球人生に一旦区切りをつける。「最後の試合で力を出せた。やり切りました」。試合の後、雨は上がり、一度はあふれた涙ももう乾いた。達成感が胸を満たした。

毎日新聞

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