福島・川俣でW杯アルゼンチン応援イベント 民族音楽が縁
南米の民族音楽フォルクローレの国内最大級の音楽祭「コスキン・エン・ハポン」を毎年秋に開催している福島県川俣町で28日、サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会の優勝候補、アルゼンチン代表を応援するイベントを町民有志が開催した。アルゼンチンは世界的スター、リオネル・メッシ選手(39)の3試合連続ゴールなどによって1次リーグを3連勝で突破。「川俣の応援を北中米に届けてW杯連覇を」と盛り上げた。
川俣町では中南米音楽愛好家、長沼康光さん(故人)の呼び掛けで1975年からコスキン・エン・ハポンを開催している。アルゼンチン北西部コスキン市は中南米最大規模の音楽祭「コスキンフェスティバル」を開催しており「同じ山あいの川俣をフォルクローレで盛り上げよう」と長沼さんが発案した。
川俣の音楽祭は99年から本場の音楽祭に派遣する日本代表の審査会も兼ね、2024年には川俣町とコスキン市が姉妹都市提携を締結した。昨年の川俣の音楽祭は144組が演奏し、今年も10月10~12日に開催される。19年の台風19号と新型コロナウイルス禍で19~21年は中止しており、27年が50回目となる。
これらの深い関わりから、サッカーW杯でも、02年日韓大会でアルゼンチン代表がJヴィレッジ(楢葉町、広野町)にキャンプ地として滞在した際に、町民有志が応援団を結成。在日アルゼンチン大使館から「熱狂的な応援団」を意味する「ファーナス・デ・アルヘンティーナ」と命名された。以来、同国を毎大会応援している。
この日は1次リーグ最終戦のヨルダン戦が米ダラス競技場であり、町中央公民館に集まった町民や子どもたちがフォルクローレや民族舞踊を披露して雰囲気を盛り上げた後、テレビ観戦した。アルゼンチンは前半に2得点。メッシ選手も後半からの途中出場でゴールを決めてW杯史上初の7試合連続得点を挙げるなどして快勝、町民らも大歓声を上げていた。
ケーナを演奏している川俣小6年の菅野颯太(そうた)さん(11)は「他の国の文化のことも知れて面白い。アルゼンチンも日本も頑張ってほしい」。民族舞踊を披露した石黒キクエさん(72)は「アルゼンチンとのつながりができて町も元気になります」と笑顔だった。【錦織祐一】
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