「脳みそちぎれるくらい考えてない」 大阪桐蔭監督ら7回制に声
日本高校野球連盟は30日、導入を検討中の7イニング制についての意見交換会を大阪市内で開き、現場の指導者や有識者ら6人が参加した。
監督として歴代最多の甲子園春夏通算9回の優勝を誇る大阪桐蔭高の西谷浩一監督は「私の立場として断固反対したい。みんなで知恵を絞って、7回制ありきではなく、9回できるためにみんなで話し合うのが野球界で一番大事だと思う」と意見を述べた。
続けて「数々の高校野球の危機があった。震災、(新型)コロナ(ウイルス)。ここを誤ると高校野球がだめになってしまう。高校野球を守りたい。大人が何ができるか。脳みそちぎれるぐらい考えられていない。(7イニング制になると)高校野球の価値が下がる。ファンを失い、やっている子どもたちのやりがいがなくなる」と訴えた。
キャスターとして高校野球を取材した経験もあるプロ野球・日本ハムの栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサーは「(高校野球のあり方を)考えないといけない時期。子どもたちのために議論を尽くしたかが気になる。ミスター(故・長嶋茂雄さん)からも『日本の野球の原点は高校野球。大事にしなさい』と伝えられた。将来、今頑張っている選手のためにどうあるべきか。真剣に考えていく」と語った。
日本高野連の加盟校へのアンケートでは7割が7イニング制に反対する。法学者で「スポーツハラスメントZERO協会」の谷口真由美代表理事は「現場に(7イニング制の意義が)届いていない。自分を抜きにして決められている意思決定で、やっている人にとりこんなにさみしいことはない」と述べた。
7イニング制を巡っては昨年12月に監督経験者らで作る検討組織から、酷暑対策や働き方改革など諸課題の解決に向けて有効として、2028年春の第100回選抜高校野球大会以降の「全ての公式戦で採用することが望ましい」と最終報告を受けた。猛暑に甲子園で行われる夏の全国高校野球選手権大会は地方大会を含めて速やかに採用するよう促されていた。
意見交換会はそれぞれの立場から考えを述べてもらい、最終報告書を広く周知するため開かれた。来月6日には第2回が行われる。【村上正】
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