「あまり覚えてない」 豪快なうっちゃり、霧島が単独首位に

2026/05/22 21:30 

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 ◇大相撲夏場所13日目(22日、東京・両国国技館)

 ◇○霧島 うっちゃり 琴栄峰●

 霧島が2敗対決を鮮やかな逆転で制し、いよいよ単独首位に立った。最初は琴栄峰に上がった軍配は物言いの末、差し違えで自らに。初顔の平幕相手に辛くも2敗を守った大関は「できれば(うっちゃりは)やりたくはなかった」と反省しきりだった。

 「思ったより低いというか、すごく小さかった」という琴栄峰に右上手を許した。すくい投げで右上手を切っても再び取られ、外掛けも繰り出されて後退した。ただ、俵に詰まると、膝をたくみに折りながらも右足1本で耐える。突き落とし気味のうっちゃりを豪快に決めた。

 土俵際では、左足を伸ばして琴栄峰の右足に二枚げりにいったように見えたが、霧島は「あまり覚えてない。わざとじゃない」。自身が残っていたかも「全然分からなかった」。無意識のうちに劣勢を覆した一番に、八角理事長(元横綱・北勝海)は「稽古(けいこ)をやっている証拠」とたたえた。師匠の音羽山親方(元横綱・鶴竜)は「昔の人に比べれば(少ない)」と厳しいが、現役の中では豊富な稽古量が土壇場で生きた。

 幕内3場所目の22歳の新鋭に追い込まれ、霧島の表情はさえなかった。ただ、館内を大いに沸かせたことについて問われると、「いい相撲で勝てれば良かったけど」と言いながら頰を緩ませた。「残り2日間ある。しっかりやって」と気を引き締めた大関。復帰場所での優勝がいよいよ近づいてきた。

【飯山太郎】

毎日新聞

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