「わくわくしかなかった」 藤ノ川、横綱初挑戦で金星 大相撲春場所

2026/03/10 21:00 

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 ◇大相撲春場所3日目(10日、エディオンアリーナ大阪)

 ◇○藤ノ川 引き落とし 大の里●

 歓声とため息が交錯した。土俵に両手をついてしばらく立ち上がれない横綱を背に、大きな拍手を浴びたのは21歳の活気あふれる軽量力士だった。藤ノ川が初の横綱挑戦で大の里を破った。

 藤ノ川は頭から当たると、右のど輪で大の里の体を起こす。強引に前に出る横綱を回り込んで機敏にかわし、タイミング良く鮮やかな引き技で勝負を決めた。

 体重121キロの藤ノ川に対し大の里は184キロ。両者には60キロ以上の差があり、藤ノ川は「圧力で飛ばされないように意識した。右を差されたくなかった」と振り返った。

 一方の大の里は「しっかり基本を作ってまた頑張ります」と言葉少な。八角理事長(元横綱・北勝海)は「(藤ノ川の)のど輪が効いていた」と語った。

 藤ノ川は甲山親方(元前頭・大碇)を父に持ち、初土俵は2023年初場所。先場所では10勝を挙げ、自己最高の前頭2枚目で今場所を迎えた。上位陣との対戦に向けて「ずっと金星を取りたかった。わくわくする気持ちしかなかった」と言う。

 分厚い懸賞金を手にし「どうすればいいですか。今日は焼き肉です」とニコニコ顔。軽い足取りで支度部屋を出た。4日目はもう一人の横綱・豊昇龍に挑む。【黒詰拓也】

毎日新聞

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