「本当に頑張り屋さん」 中学時代の担任が語る中井亜美の努力

2026/02/17 20:00 

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 ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート女子に、千葉県内を拠点に活動する中井亜美選手(17)が出場する。中井さんが卒業した市川市立南行徳中学校で、3年間担任を務めた大島実さん(37)=現在は県立船橋芝山高校教諭=は「五輪で金メダルという夢に向かって頑張ってほしい」と活躍を期待している。

 中井さんは新潟市出身で、小学校を卒業すると市川市に転居。船橋市のアリーナで練習しながら、五輪出場を目指してきた。

 ◇「普通の女の子」

 大島さんが中井選手に初めて会ったのは入学式。「普通の生徒として接していました。掃除の時間、ふざけてホウキを手に何回転かしているのも見ました。中学生らしく、友達とのおしゃべりが好きな普通の女の子です」。その当時から身体能力が高く、時間内に20メートルを往復する「シャトルラン」の記録は女子の学年トップだった。

 フィギュアのシーズン中は、大会や練習で学校を休む機会が多かったという。「授業に追いついていない部分があると、休み時間にはひたすら友達のノートを写していて、学校に来たら休む時間がないくらい。本当に頑張り屋さんだなという印象を受けました」

 大島さんは、中井さんから1年生の時の教育相談で、五輪への夢を聞いていた。「将来は五輪で金メダルを取るのが夢なので、それに向かって今練習していると話していました。ああこの子は本当に自分の夢のために、そして周りにも支えられているという自覚を持って、日々練習に励んでいるんだなと思いました」

 ◇変わった目つき

 中井さんは次第に国内外の大会で活躍し始めた。しかし、中学3年の全日本ジュニア選手権前に腰を痛め、成績が振るわない時期も。「表情には出しませんが、落ち込んでいるのは分かりました。その後、何か覚悟を決めたようで、目に迷いが消え、淡々と授業や練習をこなし、自分のやるべきことをして、支えてくれる人たちに恩返しするんだっていう気持ちが伝わってきました。いい意味で目つきも変わり、人間的にも成長しているように感じました」

 中井さんは通信制高校に進学して、今季からシニアに。2025年10月にグランプリシリーズ・フランス大会で優勝して世界のトップ選手に成長し、五輪の切符をつかんだ。

 五輪のフィギュアスケート女子ショートプログラムは日本時間の18日未明、フリーは20日未明に始まる。

 大島さんは「中井さんが憧れた浅田真央選手のように、みんなから応援される、愛される選手になってほしい。フィギュアを目指す子が亜美ちゃんのようになりたいと憧れる選手になってほしいな。そのためにも五輪の舞台で輝いて」と願っている。【石塚孝志】

毎日新聞

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