二階堂幻の大ジャンプ、専門家が見た「悪天候打ち切り」の妥当性は?
ミラノ・コルティナ冬季オリンピックで第11日の16日(日本時間17日)に行われたノルディックスキー・ジャンプの男子スーパー団体は、悪天候による打ち切りという異例の結末を迎えた。
国際スキー・スノーボード連盟(FIS)で、大会の安全面、運営面の責任者となる「技術代表」の資格を日本で唯一持つ森敏(さとし)・東海大スキー部ノルディック担当監督(54)は打ち切りについて、「判断は妥当だったと思う」と話す。
1998年長野五輪、2002年ソルトレークシティー五輪の2大会のノルディック複合代表だった森さんは、安全面の理由を第一に挙げる。「雪が降り、風向きが変わってしまい、湿った雪が着地バーンに積もったことで着地の危険性が増した」と指摘する。
風向きも、途中まではジャンプに不利な追い風だったが、有利な向かい風が強まった。
さらに助走路に雪が入ったことで助走速度が遅くなり、競技の公平性の観点から「条件が違いすぎる」と見る。
再開を待つことになった場合は着地バーンを踏み固めるのに時間を要する。結果的に雪はやんだが、天候の予測は難しい側面もあった。そのため、各選手が2回を終えた時点での成績で決着させたことに理解を示す。
日本は2回目を終えた時点の6位という結果になった。3回目の1番手、二階堂蓮選手(日本ビール)が大ジャンプを見せて暫定2位に浮上し、2番手の小林陵侑選手(チームROY)が飛ぶ前の終了だった。
小林選手は2番手グループで1回目は9位、2回目は6位の得点と苦しんでいた。森さんは「小林陵侑がどんなジャンプをするか、どう修正してくるか、見たかったですけどね」と話した。
この試合はオーストリアが金メダル、ポーランドが銀メダル、ノルウェーが銅メダルを獲得した。運営面で中心的役割を担った技術代表はスロベニア人、そのアシスタントはドイツ人、競技委員長はイタリア人だった。【江連能弘】
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