開催国イタリアが銅メダル 「今が最強」 フィギュア団体5カ国目

2026/02/09 21:09 

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 ミラノ・コルティナ冬季オリンピックは第3日の8日、ミラノ・アイススケートアリーナでフィギュアスケート団体の残り3種目が行われ、開催国のイタリアが銅メダルを獲得した。団体でのメダル獲得は初めて。フィギュアでは14年ソチ五輪の女子シングルで銅メダルを獲得したカロリナ・コストナーさん以来となった。

 ◇「言葉では表現できない」

 最終種目の男子フリー。全ての要素で加点をつけたベテランのマテオ・リッツォ選手の演技が終わるのを待たず、イタリアの選手らはメダルを確信してチーム席から身を乗り出した。こん身の演技を披露したリッツォ選手は、降り注ぐ地元の大歓声を背に受けながら膝からリンクに崩れ落ち、その場にうずくまった。

 イタリアは14年ソチ五輪は銅メダルまで8点、18年平昌五輪は6点届かず、いずれも4位に終わった。長年、チームをけん引したコストナーさんが引退した後の22年北京五輪は、女子やペアで得点を伸ばせずフリーにも進めなかった。

 だが、この4年間で北京五輪を経験した女子のララナキ・グットマン選手が大きく成長。さらには、ペアのサラ・コンティ選手、ニッコロ・マチー選手組が世界選手権の銅メダリストとなった。各カテゴリーで世界トップ級の選手がそろい、メダルが手の届く位置に見えるようになった。主将を務めるコンティ選手も「イタリアのフィギュアチームとしては、今が最強だと思う」と自信を持っていた。

 ジョージアとのメダル争いは最終盤までもつれ、選手たちには大きな重圧がかかったが、ホームの大歓声と拍手は大きな支えになっていた。コンティ選手は「自分がみんなに伝えたのは、いつも通り滑って『楽しんで』ということだけ。何より観客の皆さんに助けられた」と感謝する。

 3度目の五輪で初のメダルを手にしたリッツォ選手も「地元の観客の声援を受けながら、五輪で最高の滑りをしている時の気持ちは言葉では表現できない。氷上で、チームがとても団結しているなと感じた。我々には勝つ力があった」と夢見心地だった。

 団体は過去3大会、ロシア勢とカナダ、米国、日本の4カ国でメダルを分け合っていた。イタリアは五つ目の団体メダル獲得国となり、「フィギュア強豪国」に肩を並べた。

 「本当に歴史的なメダルで、絶対に忘れることはない」とコンティ選手。選手やコーチ、そして観客。「チームイタリア」が一丸となってつかみ取った栄誉だった。【ミラノ玉井滉大】

毎日新聞

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