「全部モールでいいじゃないか」 戦術貫き飯田が勝利 高校ラグビー

2025/12/28 18:25 

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 ◇全国高校ラグビー大会1回戦(28日・東大阪市花園ラグビー場)

 ◇○飯田(長野)82―0倉吉東(鳥取)●

 点差が開いても戦い方は徹底していた。

 飯田伝統の戦術はモールだ。トライライン近くで組むことが多いが、飯田は場所を選ばない。

 小林克監督はその理由を「選手が20人で全体練習が週3日の学校が、全国の舞台で戦うにはこの戦術」と説明する。

 開始早々だった。自陣でボールを保持すると、121キロのロック久保田光瑠がボールを拾い上げてモールを作り、密集が束になって相手陣に攻め込んだ。

 動き出したモールを止めようとした倉吉東の選手を次々と巻き込むと、バックスが外にできたスペースを使ってゲイン。最後は主将の小池勇誠がトライを奪った。

 飯田がこの日、形成したモールは約30回。自陣での形成もあったが、トライにつながる場面でもあった。

 小池は「この戦術は『世界で飯田だけ、全部モールで飯田(いい)じゃないか』と思っている。相手にボールを持たれなければ失点の可能性は減る」と狙いを明かす。

 飯田は前回大会の初戦で盛岡工(岩手)に2点差で敗れた。試合終了間際にペナルティーゴール(PG)の好機を得たが、ボールはゴールポストの外側を通過した。

 3年生が多く抜けた新人戦は合同チームでスタート。1年生が10人入ったことで単独チームに戻り、モールを強化してきた。今大会後は3年生6人が抜けるので再び合同チームになる見込みだ。

 花園での1回戦突破は4大会ぶり。次の相手は4大会前に2回戦で敗れた目黒学院(東京第1)だ。

 「花園で戦う姿を長野の中学生に見せて、『飯田でモールしませんか』って伝えたい」と小池。束になって次の道を切り開く。【林大樹】

毎日新聞

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